外壁塗装3回塗りの理由|倉吉市で確認したい5つのポイント
外壁塗装をご検討中に「なぜ3回塗りが必要なのか」「他社は2回塗りで安く出してくれたが本当に3回いるのか」といった疑問を持たれる方は少なくありません。鳥取県倉吉市を中心に鋼構造物塗装工事や外壁塗装を手がけるエスエー塗装工業株式会社では、こうしたご相談を日常的にお受けしています。本稿では、JIS規格の塗膜厚さ基準や鳥取県の気候特性を踏まえ、3回塗りが基本とされる理由と、見積もり段階で確認すべき5つのチェック項目を、公共工事で培った品質基準の観点から整理してお伝えします。
外壁塗装で3回塗りが基本とされる理由
外壁塗装で3回塗りが標準とされるのは、JIS規格で規定される標準塗膜厚さ150〜200μmを確保し、密着性と耐久年数10年以上を実現するためです。2回塗りでは80〜100μm程度にとどまり、基準値を下回るケースが多く見られます。
JIS規格と塗膜厚さの基準値
日本工業規格(JIS)では、外壁塗装における標準塗膜厚さが塗料の種類ごとに定められています。一般的なシリコン系塗料であれば概ね150〜200μm、フッ素系ではさらに厚みが求められる傾向にあります。この数値は、塗料メーカーが提示する製品カタログにも共通して記載されている基準値です。
ここで重要なのは、1回の塗装で実現できる塗膜厚さには物理的な限界があるという点です。塗料は乾燥・硬化の過程で溶剤や水分が揮発し、施工時の膜厚から3〜5割程度に収縮します。1回で厚く塗ろうとすると、垂れ・ムラ・乾燥不良が発生し、かえって密着性を損ないます。そのため、下塗り・中塗り・上塗りと3層に分けて重ねることで、規格値を安定して確保する工法が標準となっています。
2回塗りでは、平均的な施工でも80〜100μm程度にしか達しないケースが業界の一般的なデータとして示されています。この差が、10年後の外壁状態に大きな違いを生み出す要因になります。
鳥取県の気候条件と3回塗りの必要性
鳥取県、特に倉吉市や琴浦町・北栄町といった日本海側に位置する地域は、独特の気候条件を持っています。冬季の湿度の高さ、日本海からの潮風による塩分、夏季の強い紫外線という三重の負荷が、外壁塗膜を全国平均以上のペースで劣化させます。
沿岸部の琴浦町や北栄町では、塩分を含んだ空気が外壁に付着し、塗膜表面から徐々に浸透していく傾向があります。内陸部の三朝町でも、寒暖差と積雪期の凍結融解が塗膜にストレスを与えます。こうした環境下では、標準的な塗膜厚さの確保が耐久年数を左右する決定的な要素になります。
当社では、公共工事で培った品質管理の視点から、地域特性に応じた塗料選定と3回塗り工程の徹底をお勧めしています。お見積もりや施工内容のご相談は、お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。
3回塗りの工程と各工程の役割
3回塗りは下塗り・中塗り・上塗りで役割が明確に分かれており、それぞれ密着性確保・膜厚形成・耐候性付与という異なる機能を担います。外壁材の種類によって使用する塗料も変わります。
下塗りの役割と素地調整との関係
下塗りは、素地調整(高圧洗浄・ケレン作業・ひび割れ補修など)を終えた外壁と、上に重ねる塗料をしっかりつなぐ「接着剤」の役割を果たします。ここで使われる塗料には、シーラー・プライマー・フィラーといった種類があり、外壁素材との組み合わせで選定します。
たとえばモルタル外壁にはフィラー系、サイディング外壁には浸透型シーラー、金属系サイディングには防錆プライマーというように、素材ごとに最適な下塗り材が異なります。この選定を誤ると、いくら上塗りを丁寧に行っても数年で剥離するリスクが高まります。
また、下塗り前の素地調整の丁寧さも密着性を大きく左右します。旧塗膜のチョーキング(白い粉状の劣化)を高圧洗浄で除去せずに下塗りを乗せると、下地から一緒に剥がれる不具合につながります。当社が公共工事で培った工程管理では、素地調整の完了確認を写真記録として残す方式を採用しています。
中塗りと上塗りの違い
「同じ塗料を2回塗るのはなぜか」というご質問をよくいただきます。中塗りと上塗りは同じ製品を使うことが一般的ですが、それぞれ担う機能は異なります。
中塗りは、下塗りの上に規定の膜厚を形成する層です。ここで塗料の主機能である防水性・遮熱性・耐候性の下地が作られます。上塗りは、中塗りの上に均一な色合いと光沢、そして最終的な保護膜を形成します。1回だけでは塗りムラや透け、光沢の不均一が生じやすく、紫外線への抵抗力も安定しません。
2回重ねることで、膜厚の安定・色ムラの解消・耐候性の均一化という3つの効果が同時に得られます。塗料メーカーの標準仕様書でも、中塗り・上塗りを別工程として明記しているのが一般的です。
2回塗りでは不足する理由と実際のトラブル
2回塗りは塗膜厚さがJIS規格を下回るため、早期剥離・ひび割れ・防水性低下といった不具合が3〜5年で発生しやすくなります。見積もりで工程数を減らす提案には注意が必要です。
塗膜厚さ不足が引き起こす4つの不具合
塗膜厚さが規格値を下回った場合、以下のような不具合が起こりやすい傾向にあります。
| 不具合の種類 | 発生時期の目安 | 主な原因 |
|---|---|---|
| ヘアクラック(微細ひび割れ) | 3〜5年 | 塗膜の柔軟性不足 |
| 塗膜の剥離・浮き | 3〜7年 | 下塗り不足・密着不良 |
| チョーキング加速 | 5年前後 | 紫外線耐性の低下 |
| 防水性の喪失・雨染み | 5〜8年 | 膜厚不足による水分浸透 |
特に日本海側の気候では、これらの不具合が全国平均より早いペースで進行する傾向があります。塗り替え後わずか数年で再工事が必要になれば、初期費用の安さは結局トータルコストで割高になります。
施工不良と見分ける方法
2回塗り施工か3回塗り施工かは、完成後の外観では判別が難しいのが実情です。だからこそ、見積もり段階と施工中の確認が重要になります。
見積もり書に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程が明記されているか、それぞれの塗料名と缶数が記載されているかを確認してください。また、施工完了後には膜厚計と呼ばれる専用測定器で塗膜厚さを計測し、規格値を満たしているかを検査する方法があります。当社の施工事例や工程管理の考え方については、業務内容・施工事例はこちらをご参照ください。
見積もりで3回塗りを確認する5つのチェック項目
見積書の記載内容と業者の説明レベルから、3回塗りの実効性を判定できます。塗料の種類・缶数・工期・検査方法・保証内容の5点が確認の軸となります。
見積もり書の記載項目チェックリスト
信頼できる見積もり書には、以下の項目が明確に記載されています。
- 塗料の種類とメーカー名(シリコン・フッ素・無機など製品名まで)
- 使用予定の缶数と単価(施工面積との整合性)
- 下塗り・中塗り・上塗りの3工程別記載
- 工期日数と各工程の乾燥時間の確保
- 塗膜厚さ検査の有無と保証内容(年数・保証範囲)
「一式」表記だけで内訳が示されていない見積もりは、後々のトラブルにつながりやすい傾向があります。特に缶数の記載は重要で、施工面積に対して必要な塗料量が確保されているかを判断する根拠になります。一般的にシリコン塗料の場合、外壁面積150㎡程度で15〜18缶が目安とされています。
業者の説明内容で判定する施工品質
見積もり書の記載に加えて、業者が塗膜厚さの数値や工程の意味を自分の言葉で説明できるかどうかも、施工品質を推し量る判断材料になります。
「なぜ3回塗るのか」「どの塗料をどの順番で使うのか」「素地調整はどこまで行うのか」といった質問に対して、具体的な数値や図を用いて説明できる業者は、現場での工程管理も丁寧である可能性が高いといえます。逆に「昔からそうだから」「うちのやり方だから」といった曖昧な回答しか得られない場合は、他の視点も含めて慎重な検討が必要です。
| 確認項目 | 信頼できる回答例 | 注意すべき回答 |
|---|---|---|
| 塗膜厚さの数値 | 150μm以上を確保 | 数値を明示できない |
| 下塗り塗料の選定 | 外壁材別に説明可能 | 「全部同じ」と回答 |
| 検査記録の提出 | 写真・数値で報告 | 口頭説明のみ |
塗膜厚さの検査と保証の関係
施工後の膜厚計測と記録の保管は、メーカー保証や火災保険申請時の証拠になります。「3回塗り・膜厚150μm以上」を保証条件に明記する業者ほど、施工品質への責任意識が高い傾向にあります。
工事完了後の膜厚計測の実施と記録
膜厚計測は、電磁式や超音波式の専用測定器を用いて、外壁の複数箇所で塗膜厚さを数値化する検査です。一般的には1面あたり数か所を測定し、平均値と最小値を記録します。測定値には多少のばらつきがあるため、規格値に対して余裕を持った施工が行われているかが評価の軸になります。
信頼できる業者は、この計測結果を報告書として施主に提出します。記録書には測定日・測定箇所・測定値・使用塗料の情報が含まれ、将来的なメンテナンスや保険申請の際の重要な資料になります。第三者検査機関による検査を導入するケースもありますが、公共工事では標準的な工程として組み込まれているものです。
当社は鋼構造物塗装工事の実績を通じて、こうした工程管理と記録保管のノウハウを一般建築塗装にも応用しています。倉吉市・北栄町・琴浦町・三朝町エリアでの施工実績や工程管理の詳細は、業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。
メーカー保証と塗膜厚さの条件付与
塗料メーカーが提供する製品保証は、多くの場合「規定の工程・膜厚で施工されていること」を条件としています。つまり、2回塗りや膜厚不足の施工では、メーカー保証の対象外となる可能性があります。
また、台風や地震などによる外壁損傷で火災保険を申請する際にも、施工記録や膜厚検査記録が判断材料になるケースがあります。「保証書に3回塗り・膜厚150μm以上」と明記されているかどうかで、施主が受けられる保護の範囲が変わる可能性があるということです。保険申請の具体的な条件は保険会社によって異なるため、詳細は加入している保険会社にご確認ください。
お住まいの外壁状態や、既に受け取っている他社見積もりの内容確認など、ご相談内容に応じて丁寧にお答えいたします。お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 2回塗りで良い外壁材もあるのでは?
一部の特殊塗料や新築時の初回塗装では例外もありますが、鳥取県の日本海側気候では塩害・湿度・紫外線負荷が強く、既存住宅の塗り替えでは原則3回塗りをお勧めしています。素材別のご相談は個別対応が可能です。
Q. 3回塗りと4回塗りの違いは何か?
4回塗りは特殊素材や強い塩害環境で採用される工法です。一般的な戸建て住宅では3回塗りが標準で、JIS規格の塗膜厚さ150〜200μmを安定して確保できます。過剰仕様は費用対効果の観点で検討が必要です。
Q. 見積もりに『3回塗り』とあれば安心か?
見積もり記載だけでは不十分です。実際の施工中の工程写真、完了後の膜厚計測記録、塗料缶数の確認まで含めて確認することをお勧めします。当社では工程ごとの記録提出を標準としています。
この記事を書いた理由
著者 – エスエー塗装工業株式会社
これまでお客様からよくいただくご相談として、「他社は2回塗りで安く出してくれたが本当に3回必要か」という疑問があります。鳥取県の気候特性を踏まえた塗膜厚さの根拠を、数値でお伝えすることを大切にしています。
この記事が、倉吉市をはじめ北栄町・琴浦町・三朝町で外壁塗装をご検討中の皆様にとって、後悔のない業者選びと工法判断の一助となれば幸いです。
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